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はじめに

沿革概要(美作地域不登校支援ネットワークの成り立ち)


 平成20年度,美作高等学校が「中学校の不登校生徒をどう受け入れ,どう育てるか」をテーマに文部科学省教育改革推進モデル事業の指定を受け調査・研究を行いました。その調査・研究でわかってきた美作地域の実態は,ある程度予想はしていたものの,私たちを驚かす数値でした。
 

 岡山県全体が全国平均よりも高い不登校出現率であるにも関わらず,美作地域はさらに高い3.71%という出現率だったのです。さらに,義務教育修了後の不登校生徒の動向が不明であり,高等学校に進学したが,継続しているのかどうか,就労したのかどうかなどの追跡調査が全くありませんでした。
 

 これらの課題は,おそらく多くの各機関が課題としてとらえていながら,それまで決して共有・連携することなく,縦割り組織の中でそれぞれの対応を行ってきていました。教育機関のみならず,行政機関,医療機関,市民団体などで構成された横のネットワークの必要性を感じ,平成21年6月に「美作地域不登校支援ネットワーク」の設立を提案しました。
 

 各機関の賛同を得,平成21年7月の準備会,平成21年8月の第1回運営委員会を経て,平成22年6月に総会を行い,正式に活動が開始されました。義務教育および義務教育以降の実態調査を行い,情報を共有し,出現率の減少につながることを願ってのことです。
 

 その後,美作地域不登校支援ネットワークとして,講演会,不登校相談会,相談機関の紹介,実態調査,進路調査などを重ね,美作地域の実態がはっきりとしつつあります。そして,平成24年度より次のステップを考え,不登校出現率の減少につながる取り組みも始められています。
 

 地域の青少年が健全に育成されていくために,今後も美作地域不登校支援ネットワークを上手に活用してされますようお願いいたします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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